最近の発達科学は、3才から5・6才くらいまでの幼児期は自発性、主体性、自立心、自律心、社会性、意欲などが育つために、人生で最も大切な時期であると結論づけています。すなわち子どもたちは遊ぶことによって、人間として生きる上で最も大切な生き方や生きる意欲すなわち人と仲良くすること、協力すること、思いやりを持つこと、順番を守ること、がまんすること、動植物をいたわること、大自然を愛すること、なぜ?と考えること、どうしたらよいか思考すること、人のものをとらないこと、まちがったらあやまること、少しのものはみんなで分けあうこと、苦しくとも投げ出さないこと、人の話に耳を傾けること、自分の意見はきちんと表現すること、きちんと片づけること…等々を学んでいくのです。
一生のうちで最も大切な幼児期をどう生きるかは、その人の人生にとって想像以上に重要な影響力を持っています。人間として最も大切な生き方や生きる力を育てるために、私達は子どもたちに最良の環境(人と物と時間と空間)を用意したいと思います。その上でこの時期にぜひ体験させたいことは何かを吟味し、それを徹底して行うことによって伸び伸びとした中にも、物事に集中する力を育てます。この集中力は小学校以上の学習にあたって、授業に集中する力となります。幼稚園の時に入学準備のような「お勉強」をさせても付け焼き刃はすぐにはげてしまいますし、かえって学習意欲を削ぐだけなのです。幼児期は幼児期らしい生き方をさせることがとても大切なことで、ここをおろそかにしていると取り返しのつかないことになるのです。最近多発している、いじめ、登校拒否、自殺、暴力、無気力などの問題行動はすべてここに原因があるとされています。
21世紀がどのような時代になるかについては諸説ある所ですが、はっきり言えることは、やさしさ、思いやりや人間らしい感じ方や考え方、行動のし方など人間性がとても大切になってくることです。これは機械化や情報化が今より更に進んで、人が自分で考えたり直接行動しなくともすむ時代になる事を示していますが、よく考えるととても恐ろしいことです。そうであればある程、人間らしい心、人間愛といった豊かな人間性が大切になってくるのです。未だ人を疑うことを知らないこの純真な幼児期にこそ、しっかりと育てておきたいものです。また子どもたちは一人ひとり、かけがえのない個性と可能性を持ってこの世に生まれて来ます。一人一人を大切にするということは、これらを大切にするということに他なりません。情操面で運動面で、あるいは知的な面で子どもたちは各々素晴らしい個性と可能性を秘めています。それらをきちんと見とり、どんどん伸ばしてあげたいと思います。
一人ひとりの子どもが、その個性と可能性を充分に発揮し、生き生きと生きる子どもにとってのユートピア(理想郷)にしたい、一人ひとりの子どもにとって最良最高の幼児期を過させたい、これが私たちのねがいです。
やさしく、かしこく、たくましいこども
げんきで、けじめのあるこどもらしいこども
園だより、クラスだより、学年だより、種々の通信を使ってお子さんの園での様子を詳細にお知らせします。
池の平一泊キャンプ、マラソン、なわとび、サッカー、プール等々…。
本園ならではの、ダイナミックな活動を取り入れています。
図書コーナーを設置し、貸出しをしたり、絵本に親しむ習慣を大切に育てています。
保育参観、個人懇談、園長との教育相談、講演会などによってお子様への理解を計り、よりいっそうの効果をあげています。
PTA活動は、自主的で楽しくできるように係も希望制になっていて、従来のようなPTAでなやまされることはありません。
市内、県内にある大自然(山・川・海辺など)に親しんだり、身近な公園、水族館、自然科学館などの施設への園外保育を充分にとりいれて、園の環境だけでは不足するダイナミックな体験をいたします。
一年中、はだし薄着を励行し、皮ふをきたえ、病気に対し、抵抗力のある子どもをめざします。
土、砂、水、太陽と子どものふれあいを大切にし、小動物の飼育、植物の栽培、収穫した野菜の料理を通して大自然の恵みを感じとらせます。
子どもの本堂(風鈴堂)での活動を通して、御仏の大きな愛と力を感じとらせます。
夏休みなどのお休み中は幼稚園を開放して、園と親御さんとお子さんのより深いふれあいの場としています。